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森 眞吾  -鎌鼬- 

Mori Shingo ―KAMAITACHI― 

2016年12月4日(日)―12月24日(土)

*月・火休

オープニング・レセプション 12月4日(日)16:00-

SHUMOKU GALLERYでは「森眞吾-鎌鼬-」を開催いたします。

愛知県知多郡武豊町生まれの森眞吾(1937-)は、1958年に第13回行動展で入選して以来、行動美術協会を主な活躍の場として作品を発表します。その後も精力的に発表を続け、2014年には碧南市藤井達吉現代美術館にて回顧展が開催されました。

当ギャラリーでは初となる本展示では、1960年代に描かれたドローイング作品に加え、2015年から2016年にかけての新作を発表いたします。

時間的には50年ほどの隔たりのある両作品ですが、そこには森眞吾が制作に際し一貫して大事にしてきた、空間を自らの感覚で鋭く切り取る、というテーマが共通しています。

空気に突然真空が出来て皮膚を切り裂く、鎌鼬という、現実にあるのかどうか知れない現象がどこか心に引っかかりながら、森眞吾は描き続けているといいます。1950年代から、関西・中部において抽象芸術を発表していた行動美術協会の中でも、とりわけ重要な位置を担った作家の20代の作品は、これまであまり発表されたことがなく、その前衛的な感覚が鋭く目を引きます。

そして2016年、現在78歳の森眞吾は、空気を切り取り絵画に表すことに、より一層力強い情熱を注いだ連作「鎌鼬」をもって、現代の平面表現にまた一石を投じようとしています。

また本展では、高橋綾子氏により2010年に行われた企画「俳句画往還」(『地熱の荒野しんぶん』での7回連載)の中で発表された、俳人・馬場駿吉(1932-)の俳句と、森眞吾の絵による往復書簡を、合作として再制作した作品を発表いたします。是非ご高覧ください。

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